LeeBow Media では、ヨットレースのライブ配信を自分たちの手で組み立てる中で、既製品では足りない部分を自作のツールで補ってきました。このシリーズでは、そうしたオリジナルツールを順にご紹介します。第1回は、解説者が配信映像に直接描き込める「MAMOPEN(マモペン)」です。
MAMOPEN とは
iPad と Apple Pencil もしくは指を使って、配信中の映像の上に線・矢印・文字を描き込み、そのまま配信の出力に重ねる仕組みです。テレビのスポーツ中継で解説者が画面に描き込む「テレストレーター」を、ヨットレース配信向けに開発しました。
解説席の方に iPad を渡し、風の振れ、コース取り、スタートラインの有利不利といったレース展開を、映像に描きながら説明してもらうことを想定しています。

特長
- ブラウザだけで動く — iPad にアプリを入れる必要はありません。配信用の Mac と同じ Wi-Fi につなぎ、Safari で画面を開くだけで使えます。
- 配信ソフトには透明なレイヤーとして載せるだけ — OBS のブラウザソースとして重ねるため、既存の配信構成を変えずに追加できます。
- 描いた線は一定時間で自動的に消える — 消える秒数を選んでおけば、解説が終わった線が画面に残り続けることがありません。
- ヨットレース用のスタンプ — 風向、スターボード艇、ポート艇、マーク、スタートライン、運営艇、レイラインをワンタッチで置けます。
- 下地を切り替えられる — 配信中の映像を下地にして実際のレースに描くほか、コース図や艇種図などの教材画像の上に描いて説明することもできます。

使い方の流れ
- 解説席の iPad を配信用の Mac と同じ Wi-Fi につなぎ、MAMOPEN の画面を開きます。
- iPad に映る配信映像の上に、Apple Pencil で描き込みます。
- 描いた内容はそのまま配信映像に重なり、設定した秒数で自動的に消えます。
今後の予定
MAMOPEN は 2026 年 10 月に開発を始めたばかりで、2027 年の全日本学生ヨット選手権や国民スポーツ大会のセーリング競技配信での実戦投入を目指しています。レース配信に解説の「描き込み」を加えたい大会・団体の方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。


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